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WordPressのサーバ移行手順について

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WordPressのサーバ移行手順について

WordPressのサーバ移行手順について

2022/09/09

こんにちは!バックエンドエンジニアの山中です。

今週のコラムは

 

WordPressのサーバ移行手順について

 

をテーマにお話しさせていただきます。

 

〇WordPressって?

まず、WordPressとは何かから簡単に説明させていただきます。
WordPressはPHPプログラムで作成されたホームページやブログを簡単に作成・運用するためのCMSツールです。
WEBサイトをHTMLやCSSなどの知識がなくても立ち上げることが可能になります。

そんなWordPressですが、長期的に運用を行っていると次第にアクセス数やコンテンツの増加、
PHPやWordPressのバージョンアップが難しくなり、サーバ自体を乗り換える時期が来ます。
今回はその際の移行手順を書いてみようと思います。

 

〇WordPress推奨動作環境
・PHP7.0以上
・Mysql5.6以上 もしくは MariaDB10.0以上

 

〇WordPress必須動作環境
・PHP5.2.4以上
・Mysql5以上

 

〇WordPress移行方法
・簡単
・普通
・難しい

3つのやり方をご説明します。

 

〇簡単「エクスポート・インポートを使う方法」

WordPress標準機能である、エクスポートとインポートを利用する方法です。

 

一番簡単ですが、記事とアップロードファイルのみエクスポートするため
WordPress設定やテーマのファイルと設定、プラグインのファイルと設定を移行できません。

サイトをブログとして運用しており、記事とアップロードしたファイルのみを移行できれば

テーマは変わっても問題ないという場合のみおすすめです。

 

旧サーバー側のWordPressで、管理画面のメニューより
「ツール」→「エクスポート」を開きます。
エクスポート画面で「すべてのコンテンツ」にチェックを付けて、「エクスポートファイルをダウンロード」を

クリックします。

この操作でxmlファイルがダウンロードされます。

 

新サーバーのWordPressで、管理画面のメニューより
「ツール」→「インポート」を開きます。
インポートの種類にWordPressがありますが、インポートツールはプラグインとして提供されているため
「今すぐインストール」をクリックし、有効化された後に「インポーターの実行」をクリックします。

「WordPressのインポート」画面に移動したら、「ファイルを選択」をクリックし、
先程ダウンロードしたxmlファイルを指定。「ファイルをアップロードしてインポート」をクリックします。

 

「投稿者の割り当て」は、何も変更しなければ旧サーバーと同じユーザー名でユーザーが作成されます。
複数人で運用されていない場合は「あるいは投稿を既存のユーザーに割り当てる」より
管理者ユーザーに割り当てることをおすすめします。

「添付ファイルのインポート」をチェック。「実行」をクリックすることで
インポートが実行されて完了です。

 

〇普通「プラグインを使う方法」

プラグインを使って全ての記事/ファイル/設定を移行する方法です。
テーマやプラグインのファイル、データベースの情報も丸ごとコピーするため、

テーマカスタマイズされたWordPressサイトに利用できます。

 

WordPressが管理していないファイルは移行しないため、外部ファイルの参照など高度なカスタマイズをされている場合は
移行が出来ずに手作業が必要な場合があります。
移行プラグインは高機能で利便性が高いため、無料版では機能制限があるプラグインもあります。

移行のできるプラグインは複数ありますが、今回は「All-in-One WP Migration」を使って移行します。

 

利用方法の説明となります。

1.旧サーバー、新サーバーの両方に「All-in-One WP Migration」をインストールし、有効化します。

 

2.旧サーバーの管理画面のメニューより「All-in-One WP Migration」→「エクスポート」を開きます。

 

3.「サイトをエクスポート」の画面が開いたら、今回は「エクスポート先」→「ファイル」をクリックします。
  ウィンドウが開くのでファイルをダウンロードします。

 

4.新サーバーの管理画面メニューより「All-in-One WP Migration」→「インポート」を開きます。

 

5.先ほどダウンロードしたエクスポートファイルをドラッグ&ドロップしてアップロードします。
  アップロードをしばらく待つと、インポートが完了します。

 

6.インポート後はユーザー情報も旧サーバーの内容にすべて書き変わっているので、再ログインが必要になります。

 

〇All-in-One WP Migration の注意点

無料版ではインポート時のファイル容量が512MBの制限があります。
512MBを越えてしまう場合は旧サーバーの記事や画像を整理して容量を減らすか、有償版プラグインの購入が必要になります。

 

〇難しい「手動でコピーする方法」

WordPressの機能に頼らずサーバー操作で移行する方法です。
ファイルとデータベースを手動でコピーするため、高度なカスタマイズをしていても全く同じ状態で移し替えられます。
全て手作業になるため、サーバー操作の知識が必要となり、エンジニアが行う作業になります。

以下、手動でのコピー方法です。
説明を分かりやすくするため移行元を「旧サーバー」、移行先を「新サーバー」と呼びます。

 

1. 旧サーバーのファイルをすべて新サーバーへコピーする

旧サーバーにSFTPなどで接続し、サイト公開に必要なファイルをすべてダウンロードしてから新サーバーへ接続しアップロードしてコピーします。
もしくはターミナルからのコマンド操作で旧サーバーから新サーバーへ直接コピーする方法もあります。

 

2. 旧サーバーのデータベースからダンプファイルを取得する

サーバ用コントロールパネルからのSQL操作、もしくはphpMyAdminなどで旧サーバーのWordPressのデータベースからダンプファイル(バックアップ)を取得します。

 

3. ダンプファイルを新サーバーのデータベースへインポート

2で取得したダンプファイルを新サーバーのデータベースへインポートします。

 

4. 新サーバーで動作確認するための設定

3までの作業が終わった時点で新サーバーのWordPressを確認することができますが、設定は旧サーバーのままなのでこのままでは正常にアクセスできません。
テストアクセスするPC上あるhostsファイルを編集し、サイトのドメインと新サーバーのIPを結びつけ、ドメインで新サーバーのWordPressにアクセスできるようにします。
詳しくは「PC hostsファイル編集」などで検索してください。

以上でファイルとデータの手動コピーは完了です。

 

〇移行後の動作確認

移行後はWordPressの動作やサイト表示の確認をしてから公開します。
新サーバーのWordPressの動作確認

主に以下の内容を確認します。

・WordPress本体の動作確認
・設定の確認
・記事の作成・削除
・システムメールの送信確認
・サイトの表示確認
・トップページ、カテゴリアーカイブ、投稿ページ、固定ページ等の確認
・リンク切れの有無
・プラグインの動作確認

 

〇公開設定

公開に問題ない状態を確認できたら、ドメイン管理サイトでドメインの参照先を新サーバーに変更する事で
ドメインが反映され次第、新サイトへのアクセスが可能になります。

 

〇まとめ
いかがでしたでしょうか。
WordPress自体はとても簡単に利用できるCMSで、その環境自体を入れ替える方法も大分簡単になっています。
けれど万が一、トラブルが発生した場合に備えていつでも復旧できるように、
バックアップや手順書の作成をしっかり行いましょう。

 

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