【Windows10】WSL2+Docker+Laravel開発環境の構築①
2022/04/01
こんばんは、バックエンドエンジニアの大石です。
プログラマー初学者が挫折しやすい壁とされているのが環境構築です。
モダンな技術を使って開発を行いたい場合は避けては通れない道と言えるでしょう。
私自身、最近業務で「Laravel」に触れる機会があったのですが色々と苦戦しましたので、
個人的に一番簡単でおすすめだと思った方法をまとめてみました。
一気に書くと長くなりそうなので、2回に分けてご紹介したいと思います。
今回はWindowsに「Ubuntu」と「Docker」を導入する方法について書いていきます。
なお、前提としてご利用のPCでWSL2の実行が可能であるか確認が必要です。
以下のサイトの「手順 2 - WSL 2 の実行に関する要件を確認する」にてご確認ください。
https://docs.microsoft.com/ja-jp/windows/wsl/install-manual
今回使用するものはこちら
・Ubuntu20.04LTS
・Docker Desktop for Windows
ざっくりと説明すると、
「Ubuntu」はLinuxディストリビューションの一つです。
WindowsからUbuntuを介してDockerを動かすために使用します。
「Docker」はコンテナ型の仮想化プラットフォームでアプリケーションの実行環境を容易に作成出来ます。
ローカルPCの環境を汚さずに開発環境を構築するために使用します。
それでは、さっそくやってみましょう。
WSLの設定
まず、WSL2を有効化させる設定をしていきます。
WSL2とは「Windows subsystems for Linux」の略でそのバージョン2の事を指します。
Windowsに標準で搭載されている機能ですが、有効化しないと使えないようになっていますので設定変更を行います。
Windowsの検索のところに「Windowsの機能」と入力します。
検索結果に「Windowsの機能の有効化または無効化」が出てきますので開きます。
開いた画面で「Linux用 Windowsサブシステム」にチェックを入れます。
続いて、「仮想マシンプラットフォーム」にもチェックを入れます。
OKを押すと再起動を促されるので実行します。
PCが立ち上がったら、次に「Linux カーネル更新プログラム パッケージ」のダウンロードを行います。
以下のリンクを押すとダウンロードが始まります。
https://wslstorestorage.blob.core.windows.net/wslblob/wsl_update_x64.msi
ダウンロードが完了したら、プログラムを実行してアップデートを行います。
画像のようなウィザードが出てきて進めていくとアップデートが完了します。
次に、「WSL2」をデフォルトに設定します。
Powershellを管理者権限で起動して、以下のコマンドを実行します。
wsl --set-default-version 2
「この操作を正しく終了しました」と出ていれば成功です。
ここまでで「WSL2」の設定は完了しました。
Ubuntuのセットアップ
次に「Ubuntu」のセットアップを行います。
microsoft storeへ行き、「ubuntu」と検索します。
https://www.microsoft.com/ja-jp/store/apps/windows
いくつか候補が出てきますので、今回は「Ubuntu20.04LTS」を使用します。
「入手」を押すとダウンロードが始まります。
ダウンロードが完了したら、「Ubuntu20.04LTS」を起動します。
初回起動時は少し時間がかかりますが、気長に待ちましょう。
任意のアカウントとパスワードを作成します。
ここまでで「Ubuntu」のセットアップは完了です。
Dockerのセットアップ
それでは、最後に「Docker」のセットアップを行います。
以下のサイトにて「Download Docker Desktop for Windows」と書かれたボタンをクリックするとダウンロードが始まります
https://docs.docker.com/desktop/windows/install/
ダウンロード完了後、「Download Docker Desktop for Windows」プログラムを実行します。
ウィザードに従ってインストールを進めます。
「Configuration」の画面で「Install required Windows components for WSL2」にチェックを入れてOKを押します。
「Installation succeeded」と出れば成功です。
ウィザードを閉じて、追加されたアプリを起動します。
チュートリアルは見てもスキップしても大丈夫です。
設定の確認をしていきます。
以下の手順で既にチェックが入っている場合はOKです。
入っていない場合はチェックを入れて「Apply & Restart」で再起動させます。
右上の歯車アイコンをクリックして設定画面を開きます。
「General」の中の「Use the WSL 2 based engine」にチェックを入れます。
「Resources」の「WSL INTEGRATION」の中の「Enable integration with my default WSL distro」にチェックを入れます。
また、「Enable integration with additional distros:」の中にインストールしたUbuntu-20.04が表示されているはずですので
トグルをオンの状態にします。
ここまでで「Docker」のセットアップは完了です。
動作確認
Powershellを管理者権限で開き、「Docker」が使えるようになっているか確認してみましょう。
「docker -v」と入力し、画像のようにバージョンが表示されていれば成功です。
お疲れさまでした。「Ubuntu」と「Docker」の導入に関しては以上です。
次回は「Visual Studio Code」の便利機能「Remote Development」を使ってDocker上にLaravelを構築する手順について書きたいと思います。
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